
医療崩壊が現実味を帯びてきた。OECDによるとイタリアの人口1000人あたりの病床数は3.2で、ドイツ(8.0)などの半分以下の水準だ。日本でも医療従事者の感染が拡大していたり、沖縄県の玉城知事が医療体制の脆弱さから沖縄への渡航を自粛するよう呼びかけるなど、他人ごとではない。 米国の大統領選挙でも、医療制度に関する施策が注目される。 こんな環境だからこそ、ヘルスケア投資を紹介したい。ヘルスケアとは、日々の生活を支える医療に関連する分野のことで医薬品や機器、サービスに渡る様々な分野がある。バイオテクノロジー、ダビンチなどの手術支援ロボット、遠隔医療サービスなど話題にも事欠かない分野だ。アメリカのヘルスケア事情と、見通しについて解説する。